英語通翻訳のカイザー真紀子です。
オンライン会議システムも色々ありますが
私がやらせていただく通訳案件は
マイクロソフトのTeamsを2回線使うのが多いです。
・メイン回線:会議本体と英日の逐次通訳
・通訳回線:日→英の訳出。主に日本語話者の皆さんが通訳を聞くためのもの
という使い分けです。
*当然、Teamsでなくても同じことが出来ます。
会議の進行によりますが、
基本的には2回線を行き来しながら通訳することになります。
その際、通訳者は極力、
2回線のマイクを同時にONにしないように注意する必要があります。
何故か。
2本のマイクを同時にONすると干渉してしまい
ガーガーワーワーとノイズが入るからです。
せっかく訳しても何を言っているのか、聞こえない状態になります。
そこで片方をOFFにしてから、
もう片方をONにする操作をしたい。
しかも一瞬のうちに。
だって、お客様の話すペースに合わせて
通訳方向を切り替えたいのですから。
やってみるとわかるのですが
マウスでクリックする操作は、このニーズに全然合っていません。
非常にやりにくいです!
【課題】
そこで、やはり物理的なスイッチを押して
ON/OFFしたいね、と思うわけです。
【解決策1】
こちらの記事で書いたFIFINEのマイクなど、ミュートボタンのあるマイクを使う。
実際に多くの通訳さんがこれで対応されています。
ただ、あまり勢いよくマイクのボタンを押すと、
カチカチいう音を拾ってしまっていることがあるようです。
押した瞬間にOFFになるわけではなくて、
ちょっと時差があるのかなと、聞いてて思います。
わたしもFIFINEを2本使っているのですが
実はマイクのミュートボタンは私の環境(Mac2台にTeamsアプリ)では
なぜかうまく使えないようでした。
【解決策2】
そこで、最近はもっぱら、キーボードの操作でマイクのON/OFFをしています。
(*先輩通訳Aさんに教えていただきました!その節はありがとうございました♪)
会議システムの画面の下の方に操作パネルが出ますよね。
Teamsの場合、マイクのアイコンをクリックするとマイクのON/OFFが出来ます。
一度マウスでマイクアイコンをクリックして
マイクON/OFF機能を有効化します。
(機能名は、正しくはMute/Unmuteなのかな?
電源を切るわけじゃないからmute/unmuteが正しいかも)
現在選択されている機能(この場合はマイクのON/OFF)の周りが白い線で囲まれます。
この状態でスペースキーを押すと、
マイクがONになったりOFFになったりします。
スペースキーがマイクの物理的スイッチというわけです。
これで劇的に使いやすくなりました!
【注意点】
ほかの機能(参加者を表示する、チャットを表示するなど)を
クリック等で有効にしてしまうと、
スペースキーを押してもマイクのON/OFFはできなくなります。
(=現在有効になっている機能が生きる)
なので、会議本番中で自分の番のときは、
マイクのアイコンが白い線で囲まれているかを気にしながらやっています。
以上はTeamsの場合です。
外のアプリケーションでもおそらく何らかのショートカットキーがあるはずだと思いますが
ZoomやWebExなどでじっくりそれらを検証する時間があったことはなく
今後判明したらまた書きたいと思います。
たぶんアプリケーションのどこかに一覧があるはず。
【余談】
さて。
通訳界隈で、この操作、タッチパネルなら楽だという噂を聞きました。
確かにそうでしょうねー。
私もオンラインタイマーを使うときは、
スマホのタッチパネルで操作してます。やりやすいです。
ただ、会議に接続するのはWiFiではなくLANケーブルのほうが安定するし、
外付けマイクなども使うので、
タブレットではなくて、PCがいいです。
このニーズを満たしてくれるマシンにSurfaceがあります。
ある時、私の求める条件でお値段を試算したところ、
1台30万くらいと出て撃沈しました。
セレブな方は使用感、ぜひ教えて下さい。
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どうぞよろしくお願いします♪
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