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執筆者の写真Makiko Kaiser

Thank you とお茶をオーストラリアでは?

前回、オーストラリア英語がわからなかった時の記事を書きましたが

割と基本的なところを書き漏らしていたのに気づきました。


Thank you をオーストラリアではなんというか、という件です。


Thank you という言葉はもちろんありますが、彼らがよく使うのは ”Ta" です。

発音はそのまま「た」ですが、ちょっと低めに言ってください。


例えばうちの旦那がPass me the scissors please みたいなことを言ったとして、

私が ”Here you go” とハサミを渡したとします。

すると彼は "Ta" と言います。日本語に訳すなら「どうも」って感じです。

フォーマルな場面では使わないんじゃないでしょうか。


辞書でTa を引くと幼児語と出ています。

とあるオーストラリアの親族は、

うちの子供が0歳代の頃、一生懸命 "Ta" を教えようとしていました。

ですが、オーストラリアに限っていえば、大人も子供も普通に使います。





先日、在宅同通案件で、通訳同士のコミュニケーションにチャットを立ち上げました。

通訳しながらのチャットなので、できるだけタイピングは早くしたくて

「ありがとう」と言いたい局面では Ta と入力していました。

ところが、パートナー通訳はアメリカ生まれアメリカ育ち。

わからなかったみたいで、Taって何?って後から聞かれちゃいました。

きっとアメリカじゃ使わないんでしょうね。


一方彼女はTYと入れていました。

これはThank You の頭文字だなとすぐ推察できました。

チャットやメッセージで使うそうです。知らなかったので、勉強になりました。


それから、お茶をなんというか。

Cuppa と言います。発音は「カッパ」です。cup of tea の短くなった形だそうです。

"What kind of cuppa do you want? "

"Black tea with milk please"

のような会話を、我が家では日常的にしています。


結婚して5年、Ta もCuppa も私の中では当たり前になっているため、

前回の記事を書いていた時は頭から抜けてました。


じゃあ tea という言葉は使わないのか、というと使います。

意味はなんと、「夜ご飯」です。

What's for tea? と聞かれたら、その日の夕食の献立を教えてあげましょう。


ちなみに、dinner を夜ご飯の意味でこちらが使っても、理解はしてくれます。

ですが、夜ご飯をdinner と言わないオージーは多いです。世代によるかも知れませが。


なんかの映画で、I'll be home by tea time のようなセリフに

「お茶の時間までに帰る」という日本語字幕がついていたことがあるのですが、

多分あれは「夜ご飯までに帰る」の意味だと思います。なんの映画か忘れちゃった。


tea とcuppa は、イギリス英語でも同じように使うのかなと思います。


ということを前述のアメリカ育ちの通訳さんに言ったら、仰天してました。

アメリカじゃ、tea は飲むお茶以外には使わないんでしょうね。きっと。


子供時代の愛読書に「大草原の小さな家」シリーズの邦訳があります。

大人になって英語の原書を読んでみたら、

昼ご飯は dinner、夜ご飯は supper という単語でした。


言葉の使い方は、時代と場所によるのだな、と勉強になった次第です。





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