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  • 執筆者の写真Makiko Kaiser

耳取りのためのガジェット

更新日:2020年3月23日


通訳の時、機材は大事です。

機材なしで出来る・やるお仕事もありますが、

ウィスパリング含む同時通訳になったら、大抵の場合は機材が必要です。

何十台もの通訳受信機!とか、同時通訳ブース!などの規模になると

個人通訳が用立てるものではないし、そんな案件(私は)ないですが、

個人で買える範囲で、あったら楽だなー! というものがあります。

その一つは、マイク。

「パナガイド」という簡易同時通訳に使う機械がありますが、

それにもともと付属している頭にかぶる式のマイクだと、

頭が痛くなるのと、パートナーとの受け渡しが大変なので、

別のマイクを持ち歩いています。

いつもカバンにマイクは二個入っています。

そのうちオーディオテクニカのAT9913というマイクは、

パナガイドの送信機に付けたら耳取りにも使えて、すごく便利でした。

(ガジェットに詳しい通訳さんの書かれた記事を見て買いました)

 ※「耳取り」「耳を取る」などは業界用語かと思いますが、

  マイクやアンプなどのテクノロジーを使って通訳が聞きやすくすることを言います。

  対義語は「生耳」で、空気を伝わってくる音を聞いて訳すこと。

偉い人の言っていることを通訳して欲しいというご要望だけれど、

その偉い人はなぜかすごく遠くに座っていて、かつ大人の事情で通訳はそばに寄れず、

通訳も何も、そもそも何を言っているのか聞こえない…ということが、

泣きたいくらい、あるんですよ、たまに。

通訳者は普通のヒトですからね、聞こえないものは訳せないのです。

そういう時に慌てず騒がず手持ちのガジェットをさっとカバンから取り出して、

対応できたらスマートですよね。

と言いつつも、私は耳取り用のパナガイドを持っていません。

やはりお値段がネックなのと、あと通訳エージェントさんからもらう仕事には

基本的に無断で自分の機材を持っていけないということがあります。

上で書いた便利だった現場は、エージェントさんの用意してくれた機材に許可を得てつけて見た事例です。

でも許可をもらった上で、自前の機材も使えたら便利だなと思うシーンが多いので、

検討しようかな、と思います。高いけど…。

あと最近組んだ通訳さんに教えてもらったのが、

マイクとレシーバーがセットになっていて、マイク〜レシーバ間の通信はBluetoothになっているものです。

これだとパナガイドの送信機と受信機のような感覚で使えて、でもパナガイドより安い!

ビデオカメラなどにつけて集音を良くする用途を想定して作っているようです。

早速注文してみました。通訳現場で戦力になったら嬉しいな!と思って期待しています。


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