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執筆者の写真Makiko Kaiser

とにかく訳せばいいのか、聞いてもらうのが大事なのか

更新日:2020年3月17日


秋晴れの気持ちいい1日でした。暑いくらい。やはり10月10日は晴れるんですね。

逐次通訳の続きで、ちょっと失敗談です。

ある日の逐次通訳のお仕事。外国人の方も日本人の方も複数でした。

日本人側が外国人側に伝えたいことがあって、

一生懸命用意した資料を使って日本語でプレゼンテーションをしているのに、

外国人の方は隣の人とおしゃべりしていました。

そこへ日本語から英語への通訳を入れる私。

おしゃべりしている人というのは聞いていないので、

「スミマセーン、通訳しますよ、聞いてください」のような合図をしてから訳出していました。

でないと日本人側の意向は伝わらない、と思ったからです。

特に失礼なことをしているつもりもありませんでした。

ところが。

「外国人の方はすごく偉い方なので、聞いて聞いてーってやらないでください」と言われました。

プレゼンをしていた人たちではなく、会議全体の取りまとめを担当されていた方に。

そこで考えたこと。

1, 通訳は、(オーディエンスが聞いてなくても)訳すことだけしていればいいのか?

2, それとも、訳が相手に届くかどうかまで気にするべきなのか?

「伝える」のが仕事と思えば、元々の私のアプローチはそんなに間違ってはいないように思われたのですが、、、

そんなに失礼なことしていたかな。。と落ち込みました。

もちろん、謝罪を申し上げて、

この後は訳出以外のことはしないようにして、お仕事を終えました。

聞いてもらえなかった部分もあったかもしれないけれど、そういうご要望なので仕方ありません。

今も考えます。

そんなに無礼なことを、私はしていたのか。

いずれにせよ、「失礼だな!」と感じるお客様もいらっしゃると、

学ばせていただきました。


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