いつ逐次通訳をするのがいいか
- Makiko Kaiser
- 2018年10月4日
- 読了時間: 2分
通訳の技術には大きく分けて「逐次通訳」と「同時通訳」があります。
ではいつ「逐次通訳」をするのがいいのか。
対話をする時に逐次をするのがいいと思います。
つまりAさんとBさんが、お互いじっくり話したい、言葉のキャッチボールをしたい、というようなシチュエーションに、逐次通訳はよく合います。
やり方としては、
AさんがX言語で1段落話す。次に通訳はY言語でAさんの話した内容をBさんに伝える。
Bさんはそれを受けて自分の思うところをY言語で話す。通訳はその内容をX言語でAさんに伝える。
という流れです。
Aさん側・Bさん側は複数名ずついてもいいです。
仮にAグループ、Bグループとしましょう。
Aグループの人たちが内輪でX言語のみで話を始めてしまうと、
通訳がXからY言語への変換を行うスキがなくなるので、
Bグループの人たちは置いてけぼりになってしまいます。
(色々な会議をみていて思いますが、このような状況は戦略的に活用するといいですね。)
Bグループが理解しないといけない内容なら、ひと段落ついたところでその内容を伝えます。
あるいは、講演会やセミナーなどで講師の話を聴衆に伝えるために逐次通訳を使う、こともあります。
2時間くらいの講習だったら通訳1名で済むので、お安く上がりますが、
講師は1時間分くらいの内容で話を組んでもらわないと、2時間では終わらなくなる可能性があります。
10年以上前に通訳を始めて習った時、
通訳は原発言の1.5倍くらいが理想と習いましたが
これは多分ちょっと古い感覚だと思います。
現在では原発言と同じくらいの長さか、少し短いくらいが良いとされていると思います。
特にビジネスでは時は金なり。あんまり長々しい訳はよくないように思います。
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