top of page
  • 執筆者の写真Makiko Kaiser

いつ逐次通訳をするのがいいか


通訳の技術には大きく分けて「逐次通訳」と「同時通訳」があります。

ではいつ「逐次通訳」をするのがいいのか。

対話をする時に逐次をするのがいいと思います。

つまりAさんとBさんが、お互いじっくり話したい、言葉のキャッチボールをしたい、というようなシチュエーションに、逐次通訳はよく合います。

やり方としては、

AさんがX言語で1段落話す。次に通訳はY言語でAさんの話した内容をBさんに伝える。

Bさんはそれを受けて自分の思うところをY言語で話す。通訳はその内容をX言語でAさんに伝える。

という流れです。

Aさん側・Bさん側は複数名ずついてもいいです。

仮にAグループ、Bグループとしましょう。

Aグループの人たちが内輪でX言語のみで話を始めてしまうと、

通訳がXからY言語への変換を行うスキがなくなるので、

Bグループの人たちは置いてけぼりになってしまいます。

(色々な会議をみていて思いますが、このような状況は戦略的に活用するといいですね。)

Bグループが理解しないといけない内容なら、ひと段落ついたところでその内容を伝えます。

あるいは、講演会やセミナーなどで講師の話を聴衆に伝えるために逐次通訳を使う、こともあります。

2時間くらいの講習だったら通訳1名で済むので、お安く上がりますが、

講師は1時間分くらいの内容で話を組んでもらわないと、2時間では終わらなくなる可能性があります。

10年以上前に通訳を始めて習った時、

通訳は原発言の1.5倍くらいが理想と習いましたが

これは多分ちょっと古い感覚だと思います。

現在では原発言と同じくらいの長さか、少し短いくらいが良いとされていると思います。

特にビジネスでは時は金なり。あんまり長々しい訳はよくないように思います。


閲覧数:41回0件のコメント

最新記事

すべて表示

英語通訳翻訳カイザー真紀子です。 2歳と6歳の子供を育てています。 今日はワーキングマザーとして 最近ちょっと悩んでいることを書いてもいいですか。 いいですよ(一人二役) 悩んでるってほどでもないんですが… やはり家庭と仕事のバランスは常に悩みどころです。 通訳になりたくてなったわけなので お仕事はできるだけやりたい。 でも一方で、どういうお仕事を受けたら、 家庭にどういう影響があるのかも、考える

更新空いてしまいました! 英語通訳翻訳カイザー真紀子です。 ブログを書かなかった間も通訳や翻訳のお仕事はやらせていただいてました! ほかにもちょっと忙しかったんですよね。 通訳翻訳以外にもうひとつ、 高校の時からやってみたかった勉強・仕事があり、 その勉強をしていた、というのがひとつ。 半年ほど某講座を受講していたのがおわり、 もうすぐ資格試験があるので、 それに向けてガリ勉しないといけないね…と

こんにちは。英語通訳翻訳カイザー真紀子です。 先週ですが翻訳担当記事が公開になりました。 ウォール街の豪華福利厚生や大幅賃上げは過去のもの。買い手市場化する労働市場とリストラに怯える若手銀行員たち https://www.businessinsider.jp/post-255238 この記事を訳していた時間は、ちょー庶民のわたしが最も投資銀行に近づいた瞬間と言えます。 あ、投資家の通訳とか結構して

bottom of page