• Makiko Kaiser

逐次通訳と同時通訳

最終更新: 2020年3月17日


通訳には大きく分けて二つの通訳方式があります。

「逐次通訳」と「同時通訳」です。

「逐次通訳」はお客様が話したあとで、通訳者が同じ内容を別言語で言う。

「同時通訳」はお客様が話すのを通訳者が聞きながら同時に別言語で言う。

と言うものです。

逐次通訳は同じ内容を別言語でもう一度言うので、時間が倍かかります。15分のプレゼンテーションを逐次通訳で通訳したら、計30分かかります。同時通訳なら、15分のプレゼンテーションを15分で終えることができます。

逐次通訳は割と通訳者の「燃費」が良く、一人で2時間くらいは通訳できます。

同時通訳は非常に負荷が大きいため、通常、2時間の会議なら通訳者は2名体制で、タイマーで時間を測りながら交代で訳していきます。朝の9時から夕方の5時まで等の長丁場になると3名体制となります。

逐次通訳の場合、どのタイミングで通訳を入れるかを測りながらなので、話者との呼吸が大事です。話者の隣、あるいは正面など近いところに座らせて(状況によっては立たせて)いただいて、お互いに顔を見ながら進めていくことになります。音声環境は、普通に聞こえれば大丈夫です。大きな会場ですとマイクがあった方が良いです。

同時通訳の場合、聞こえさえすれば多少位置は離れていても大丈夫。話者は好きなペースでお話ししていただいて構いません(あまりにもスピードが早いと合図をさせていただくかもしれません)。同時通訳の場合、一番大事なのは、通訳者が聞こえるような音声環境を整えていただくことです。通訳でない人にはわかりにくいかと思いますが、通訳者は聞きながら同時に自分も声を出すので、しっかりした音でないと聞きにくいのです。そして聞こえないものは訳せないのです。その上で、お客様に訳をお聞きいただくためのレシーバーが必要になります。

まとめ

逐次通訳

・一人で2時間くらいはできる。(長時間だとやはり2名体制になります)

・時間が倍かかる

・普通に聞こえれば訳せる。マイクが必要な場合も。

同時通訳

・2〜3名の通訳者が必要

・同じ時間で終わる

・逐次より聞きやすい音声環境が必要。レシーバーが必要。

逐次通訳・同時通訳のどちらで進めるのが良いかは、状況によって異なります。

次回はそのお話を。


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