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  • 執筆者の写真Makiko Kaiser

2016年振り返り

更新日:2020年3月17日


 2016年も最後の数時間を残すのみとなりました。今年ご愛顧いただいたお客様、ありがとうございました。

 フリーランス生活は2年が過ぎました。社内通訳5社8年と合わせ、通訳生活も10年を数えたことになります。通訳者としても社会人としても、多くの方々に育てていただきました。お世話になった皆様、ありがとうございます。

 今年も振り返れば色々なお仕事をさせていただきましたが、お仕事での一番大きな学びは「体が資本!健康第一!」でしょうか。3月、一週間通しの大きなIR案件の中日あたりで発熱。解熱剤を飲んで残りの日程は何とかごまかすべく頑張りましたが、のどが強烈に痛くなり、最終日についに声が出なくなりました。単なる風邪ではなく扁桃腺炎になっていたみたいです。「声が出なくなったら通訳者は終わり」だということを痛感・反省した出来事でした。もちろん、決して体調管理をおざなりにしていたわけではないですが、フリーランスの厳しさと仕事に対する責任が改めて身にしみたという感じです。

 その次は初夏、突然これまでにない強烈な吐き気に襲われました。「つわり」でした。残念ながら、こちらは体調管理がどうこうという話ではありません。どうも経験した人にしかわからないみたいですが、つわりは普段の健康状態とは全く関係ないし、いつ来るか、あるいは来ないか、当人が予想出来るものではありません。かなり個人差もあるようなので、事故みたいなものです。私の場合、妊娠したかどうかもよくわからない段階で文字通り動けなくなりました(検査薬で陽性が出ても子宮外妊娠とか着床しきっていないとか色々あるので、必ずちゃんと妊娠しているわけではないです)。何とかその段階で確定になっている案件だけはやりたいと思い、必死で頑張りましたが、出来ませんでした。

 投資家さんに同行して事業会社を1日で何社か訪問、一週間出張、などの割とハード目な案件が、その月は沢山入っていました。無理して仕事に行って、現場で通訳どころではなくなる、とか、IRミーティングの最中に我慢出来なくて吐いてしまう、そもそも現場にたどり着けない、等の状況が現実になる可能性がかなり高く、むしろキャンセルさせてもらったほうがお客様やエージェントさんのご迷惑にならないと思われたため、多くの案件をお断りするはめになってしまいました。

 症状の詳細は省きますが、つわりはかなりひどかった部類だと思います。しかも人より長かったです。結局社会復帰出来るようになったときには発症から4ヶ月が経っていました。このつわり経験が公私ともに私の今年のハイライトです。全く嬉しくないハイライトですが。

 それでも秋の繁忙期には遅れて参加することが出来て、妊婦なのでお断りした案件も数々ありましたが(出張等)、初めて国際会議に入れていただいたりもしました。妊娠中は非常に疲れやすいので、あまりスケジュールを詰めるわけにもいかず、思いっきり仕事するわけに行かないのが悔しかったです。それでも、子供が出来るならますます大黒柱として頑張ってくださいね!って言ってくださるコーディネーターさんもいたりして、数ヶ月スパンの悔しさは忘れて、長期的展望を持って、今出来ることをやるしかないな、今出来ないことはやらないという割り切りがとても必要だな、と自分に言い聞かせる秋シーズンでした。

 順調に赤ちゃんが産まれれば、次にお仕事が出来るようになるのは春シーズン後半以降だと思います。4月の復帰を今の段階では目標にしています。出来るだけ基礎訓練を怠らず、出来るだけブランクをあけないで戻りたいと思います。これが仕事面での2017年の抱負ということになります。

 皆様どうぞ良い年をお迎えください!


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ワーママの悩み

英語通訳翻訳カイザー真紀子です。 2歳と6歳の子供を育てています。 今日はワーキングマザーとして 最近ちょっと悩んでいることを書いてもいいですか。 いいですよ(一人二役) 悩んでるってほどでもないんですが… やはり家庭と仕事のバランスは常に悩みどころです。 通訳になりたくてなったわけなので お仕事はできるだけやりたい。 でも一方で、どういうお仕事を受けたら、 家庭にどういう影響があるのかも、考える

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