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執筆者の写真Makiko Kaiser

英語がわからなかった時 オーストラリア編

ちょっとしたわけがあって、

どういうシーンで相手の言っている英語がわからなかったか、

または自分の英語が通じなかったか、人生を振り返って考えております。


ものの道理がわかっていなかった若かりし10代の頃から、

インド人の通訳をしていた時期、ドイツ人の通訳をしていた時期、

オーストラリア人と結婚した割と最近の出来事まで振り返っているのですが、

やっぱり時系列が近いこともあって、印象的なのはオーストラリア周りです。

徒然なるままに書いてみたいと思います。





2014年頃。

現在の夫と同棲を始めようとしていた頃。

引越し屋の手配をするために、mover という単語を使った私。

なにげなく言ったのですが、夫はすごい勢いでかみつきました。

mover という単語はない! 引越し屋のは removalist である、と。


removalist。その斬新な響き。

家具調度品をremove だけして、新居に搬入してくれなさそうな、破壊的なその響き。

オーストラリア英語の衝撃は大きかったです。


他の英語圏では使わない用語なのでしょう。

辞書を引くとちゃんとのっていますが、豪と印が付いています。


オーストラリアの義理の母は

引っ越すときにwhen I remove のように動詞形でも使っていました。


オーストラリア国民2000万人が、

引越し屋をmoving company や mover と言わないことに衝撃を受けた私と

オーストラリア以外では mover という(彼にとっては)変な単語を使うことに衝撃を受けた彼。

同居生活はremovalist の活躍のおかげもあって無事始まったのでした。


(ちなみに、婚約する前に絶対同棲するんだと譲らなかった現・夫。

デート→同棲→婚約→結婚、という流れがオーストラリアには厳然としてあるんだそうな。

婚約→結婚→同居が当然、と思っている昭和世代のうちの母は、若干引きつっていました)


また別の時。


おそらく、初めて二人でオーストラリアの彼実家を訪問しようとしていた頃。

オーストラリアのことをOZ(オズ)と呼ぶと知りました。

脳裏に浮かんだのはもちろん、ジュディ・ガーランドの歌うover the rainbow です。

なんで?なんでオーストラリアがオズなの?オズの魔法使いと関係あるの?

と、聞いたと思います。

由来ですが、映画「オズの魔法使い」が出てから、オーストラリアもオズでいいじゃん!となった説があります。

省略の過程としては Australia -> Aus -> Oz かと思われます。


オーストラリア人 Aussieは、アメリカっぽくいうと「オゥスィー 」ですが

本人たちは「オジー」と言います。Ozzie と聞こえます。


無事同棲して、初めての春が巡ってきました。

当時住んでいた街には大学が複数ありました。

4月。すぐにサボり始める学生も、新学期だけはみんな大学に行きますよね。

某大学へ向かう初々しい学生たちの行列を見て、

なにげなく大学一年生 freshmanという言葉を使いました。


そしたらこれもすごい勢いで怒られました。

18年も生きた人間のどこがfreshなんだ! 1st year student と言え。と。


中学英語の割と早い段階で

freshman, sophomore, junior, senior って習った記憶があるのですが

それを全否定されてしまいました。


オーストラリアでは 1st year student, 2nd year student etc で良いそうです。

日本人的発想ではこちらの方がわかりやすいので良いんですが、

一生懸命覚えた中学生の私を憐れみましたね。

いつも思うんですが、学校ってなんでアメリカ英語しか教えてくれないんだろう。

(太平洋戦争に負けて、マッカーサーが日本に来たからでしょう)


オーストラリアの実家を訪問したある時。

レストラン等に置いてある紙ナプキンを指して、

みんなが使っていたのは聞き慣れない単語でした。

なんて言ってるの?と夫に確認したと思いますが、serviette と言っていました。

フランス語登場。paper napkin じゃないんだ、と思いました。

辞書を引くと主に英ってのってましたが、豪でも使います。


オーストラリアに帰るのは、主にクリスマスなど人が集まる時です。

クリスマスは日本のお正月に相当しますので、親族が大集合します。

そんな時欠かせないのがやはりお酒です。

シャンパンをbubbles と呼ぶのは、他の国でも同じなのでしょうか。

お酒を grog と呼ぶのはオーストラリア特有?

ginger beer というとアルコールが入っていそうですが、オーストラリアではただのジンジャーエールのことです。子供も飲めます。


自分があまり飲まない・飲めないので、お酒関係は英語も日本語も詳しくないですが

grog はアメリカが長かった友人はびっくりしていましたね。


ドラッグストアはchemist 、これはイギリスでも同じかも。


ケチャップはオーストラリアでは tomato sauce と言います。

パスタとかのトマトソースと、大変まぎらわしい。

万が一通訳するときに出てきたら、確認した方がいいです。


オーストラリアの田舎では上水道がないところが結構あります。

では水はどこから取っているか。雨水 rain または地下水 bore water です。

蛇口が二つあって、rain と bore って書いてありました。

下水はちゃんとありました。


水が出たついでに書くと、

オーストラリアは常に水が足りない土地で、

バスタオルを滅多に洗いません。

使ったタオルは天日に干して、また使います。

これも同居をし始めた時、洗いたい私と干すだけにしたい彼のせめぎ合いがありました。

バラなどの外来の植物も、育てるのに水を大量に必要とするため、敬遠されるようです。


忘れちゃいけないのがコーヒーのオーダー。

オーストラリアで盛んなカフェ文化は、主人によるとギリシア人が持ち込んだものがベースになっているとか。

最近グローバルでも有名になってきたみたいですが、ほかの国とは少し違います。

flat white とか、long black などの耳慣れない名前でオーダーしないといけません。

ものすごく奥が深そうで、詳しくはコーヒーの専門サイトを調べていただきたいですが

ざっくりいうとwhite/black というのはミルクが入っているかいないか。

なんとかホワイトといったらミルクが入ったコーヒーです。

コーヒーの名称の残りの部分で、コーヒー対ミルクの比率を表現しているようです。

flat は、あまりミルクを泡だてていないもので、コーヒーに対してミルクが少なめだとか。

日本でいうカフェラテに近い気がして飲みやすいので、

私はオーストラリアでカフェに入るといつもflat white を頼んでます。


でもコーヒーも大して詳しくないので、コーヒー大好きな方が飲んだら違うかもしれません。

お好きな方はコロナが終わったらオーストラリアに飛んで、探求していただきたいです。

美味しいコーヒーを出す個店がたくさんあるので、スタバなどのチェーン店は少ないと言われているそうです。



徒然なるままに、今日はここまで。



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