10月も最終日。確定申告に必要な書類が続々届き始め、年末感が出てまいりました。子供の頃一年は長かったのに、なんだか時の流れが早すぎてびっくりします。
今月は日本人の記者さんが外国人の経営者をインタビューするから通訳せよ。というお仕事を何度かさせてもらいました。
通訳としては当然その会社のことをしっかり勉強していかないといけないですし、自分の訳した結果が記事になるということなので、責任も感じます。重めだけどやりがいのある案件と言えるでしょう。
でもメディアインタビュー案件で困ることがひとつ。
それはシャッター音とフラッシュです。
記者さんがインタビュー後にチャチャッと写真をとることもありますが、カメラマンがついてきていることもあって、
その場合カメラマンはインタビューの本番の最中に、大きなプロ用の撮影機材で、どんどんそのインタビュー対象者の自然ないい表情を撮っていきます。
つまりシャッター音が随時響き渡り、フラッシュがたかれます。
カメラマンさんもお仕事なので、それに関して現場で何か言ったことはないですが、通訳としては、うーん、正直やりにくい!
大事なところが聞き取れなかったり、まぶしくてメモ用紙がみえなくなったりするので、かなりの慣れと精神統一が必要だな!と思っています。
プロカメラマンと共存する術も通訳学校では習いませんでしたが、やはり現場に出てみると色々なことがあるもんです。
ただしメディアがわざわざ取材に来るほどの人物には通常広報担当がついてきて同席しますので、通訳がちょっとズレたことを言ってると修正してくれます。(実はインタビューを受けてる本人が言ってることが違うこともあって、その場合も訂正が入ります!)この場を借りて誤訳を救ってくださった方々に御礼申し上げます。
さてそのようにスター経営者の通訳をしまくった翌日、全然毛色の違う案件に行ったら、場違いなほどの美女が通訳現場に登場しました。なんてこんな人がこんな一般企業に?!と思うほど。「xx部のカヨちゃん(仮名)は可愛い」とかいうレベルとはもう全然違いました。
それも納得。「私はグラビアモデルでした」がその方の第一声でした。納得はしたものの、それくをどう訳したものか、一瞬途方に暮れた私。
グラビアなんて電車の吊り広告くらいでしか知らないので、「グラビアモデル」に相当する英単語を知らなかったのです。
説明訳でその場は乗り切り、その美しい彼女の仕事に対する情熱と知見に感銘を受けつつ通訳を続け、どこの世界もプロはすごいな、とお金をもらいながら違う世界を覗かせていただくという貴重な体験をしました。
企業経営者にも、グラビアモデルにも会える仕事、それが通訳。
改めて面白い職業を選んでよかったな!と思った令和の10月でした。
※なお、グラビアモデルはglamour model でよろしいかと思われます。
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